この記事では
- 大学がこれまでの学校生活とどう違うのか知りたい!
- 大学進学後のイメージをもちたい
という人のために、大学の仕組みについて解説します。
00・そもそも進学って
「そもそも進学って何を指すの?」
進学とは現在在籍している学校から上級の学校に入ること、学年があがることを指します。
このサイトでは、進学=在籍している学校から上級の学校に入ることとします。
進学先は学校の種類だけでなく、設置者の種類によっても特徴が異なってきます。それぞれの特色についてこのサイトで基本から解説していきます。
01・大学について
「「大学」って正直よく聞く!でも、どうしたら入れるのかよくわからない」
「「同じ進学先を選ぶ仲間がいない」「高校までは同じ進学先を選ぶ友達が結構いたのに…」」
そんなみなさんの不安をこの記事で解消していきたいと思います。
大学のポイントは以下の4つです。
- STEP1:在籍年数は最低4年間
- STEP2:基本的に「担任の先生」はいない
- STEP3:履修する科目は自分で決める
- STEP4:専門の学問について学ぶ
STEP1:在籍年数は最低4年間
大学は最低4年間、通う必要があります。高校より、1年間長く通学します。
長いなぁ、短いなぁのどちらをイメージするかは人それぞれだと思います。
4年間と言っても過ごし方は高校生活とは異なります。基本的にはこのような過ごし方になります。
- 1年目:大学の生活に慣れる。教養科目を中心に学ぶ。
- 2年目:大学生活に慣れてくるころ。入学した学部の専門科目について学び始める。
- 3年目:教養科目が減り、専門科目を中心に学ぶ。就職活動が始まる。ゼミが始まる。
- 4年目:受講する講義はずいぶん少なくなる。卒業論文が中心。就職先の内定を得る。
高校生活は1限目〜6限目のように、基本的に時間割は全て埋まっています。
このルーティンは3年間変わることはほぼありません。
一方、大学では年度ごとに授業数が変化します。
受講する講義数は1年目が最も多く、年数を重ねるころにどんどんと減っていくことが一般的です。
4年目には、ほぼ授業がないことが多いです。
「授業のない時には一体何をすればいいの?」
「遊んでてもいいの?」
「遊んでいてもよい!」
「でも、自分の将来のためにも時間を使わないといけないということが本音」
3年目からは就職活動が始まります。その就職活動はあくまで、大学の卒業に必要な活動ではありません。
単刀直入に言うと、
⦅就職活動(就活)をしなくても大学は卒業できる!⦆
あくまで、大学卒業に必要なものは単位であって、就職の内定ではありません。
「でも、卒業しても就職活動がないのは辛い…」と多くの人が感じるところです。
授業数が減ったころからは、卒業論文の執筆に向けた研究や就職活動などの時間に充てていきます。
もちろん、アルバイトをしたり、サークル活動に参加したり、友達と遊びにいってもOK。
大切なことは⦅公私のバランスをとること⦆です。
STEP2:基本的に「担任の先生」はいない
これまで、幼稚園や保育園、小学校、中学校、高校と過ごしてきて必ずいた存在は、⦅担任の先生⦆です。(中学校や高校ではクラス担任と教科担任の両方がいたと思います)
大学には担任の先生という存在はいなくなります。
(最近では、担任の先生を配置する大学もあります)
次は、担任の先生について紹介していきます。
担任の先生がしてくれていたこと
・遅刻、欠席の管理
・遅れた課題の管理(欠席した時のプリントを取っておいてくれる)
・自分の話を聞いてくれる
・朝、帰りの会(ホームルーム)で1日の流れの説明や、大切なことを連絡してくれる
・保護者と話をしてくれる
「え?担任の先生がいないってことはこれが全部なくなるってこと?」
「ちょっとまずいかも…」
「意外に大丈夫なんじゃないの?」
遅刻を例に考えてみましょう。
これまでは…
「先生、今日は体調が悪いので休みます」
「今日は通院があるので3限から登校します」
担任の先生が欠席したコマ数を管理して、
単位が取れなくなりそうになると声をかけてくれます。
これからは…
まず、電話する先はありません!
欠席を一元管理してくれる人がいないため、欠席や遅刻をする時にかける電話先はありません。
講義を担当する先生によりますが、講義に出席できない場合は、
・特に連絡しないで欠席する(これまででは考えらませんが、大学ではOKです)
・自分で講義担当の先生に直接メールなどで連絡する
・友達に代わりに伝えてもらう
という方法があります。
⦅連絡せずに休む⦆ことはこれまでは絶対にNGだったと思いますが、大学ではOKのところがほとんどです。これまでと違いすぎで、心配になりますが、大丈夫です。
担任の先生がしていたことは、自分でなんとかする
こんな姿勢が求められます。
STEP3:履修する科目は自分で決める
「そもそも自分で決めるって?」
「自由度高すぎてどうしていいかわかんない」
という気持ちになるのはもっともです。
これまでは時間割が決められていて、使う教科書も決められていた。
同じ科目であれば教科担任の先生がクラスによって違っても教科書は一緒だった。
そんな世界が変わります。
履修する科目は自分で決めるということは、自由度が高く嬉しく思える人がいる反面、ハードルの高さを感じる人がいます。
実際のところはどのように履修を決めていくかをご説明します。
大学の科目には
- ①必修科目
- ②選択必修科目
- ③自由科目
の3種類があります。(大学によって呼び名が少々異なります。)
①必修科目
必修科目は文字通り必修です。
卒業するためには必ず履修することが求められる科目です。
もし、単位を落としてしまった!となった場合、卒業までに再履修をして単位が取れるようにします。どうしても取れなかった場合は、最悪、卒業が難しく…という状況になります。
②選択必修科目
選択必修科目は履修が必要ですが、どれを履修するかは選べます。
選択必修科目は例をあげるとこのようになります。
「選択必修科目が10科目が開講されている中、最低5科目以上は履修しましょう」
です。
このように、狭い枠組みの中から、選び取るかたちになっていて、だれにとっても優しい選び方ではないでしょうか。
③:自由科目
ここが大学生活の中でイメージする「履修する科目を自由に決められる」の部分に該当します。
自由科目は開講されている科目の中であればどれを履修しても構いません。大切なことは、履修計画をたて、進級や卒業において、大学が定める単位数をクリアすることです。
自由科目は自分にとって興味のある科目を履修しても構いませんし、単位習得の課題が易しいものでも構いません。どんな視点で履修するかは自由になります。
ぜひ、大学生活を送ることになったら、この自由科目を思う存分活用してください。
STEP4:専門の学問について学ぶ
大学は研究機関です。
大学へ進学する時には、必ず進学してどんなことを学びたいかを考え、「学部」を選んで入試を受験します。
「学部」は、教育を学ぶ教育学部、医療を学ぶ医学部というように、学部を選んだ時点で、どのようなことを学ぶかは決まってきます。
大学の学部一覧は以下のページに掲載されています。ぜひ、参考にしてください。
出典:文部科学省HP(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/05122201/006/004.htm)
大学はこれまでの学校生活と異なり、ある分野について深く学ぶ場所です。
自分の人生の今後に影響は少なからずあります。
学部はたくさんあります。自分の将来設計に合わせて、ぜひ選んでみてください。
まとめ
大学は以下の場所です。
- 大学は最低4年間在籍して、学問を研究する場所
- 履修(時間割)は自分で決めるが、全てが自由ではない
- 学問の研究とプライベート(サークルやアルバイト)と将来への投資(就職活動)のバランスを自分でとる場所
ぜひ、自分にとって学びを深めたい学問がある人は大学進学を検討してみましょう!

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